日本一の山　富士山

富士山は日本で最も標高が高く、最も崇拝されている山です。
高さは3,776mで、誕生してから1万年ほど経ち、見下ろすようにそびえ立つ荘厳なその姿は素晴らしくみなを魅了させます。
かつて修験の場であった富士山は1964年に富士山五合目（標高2,305m）への有料バイパスが開通したことで、全国、そして世界中から集まる何百万人もの登山者がその技能レベルを問わず標高3,776mの山頂に登頂できるようになりました。しかし、誰もが簡単に登頂できるというものではありません。
山頂までの道は険しく困難に立ち向かう忍耐や努力をはじめ、肉体的な体力や精神力が求められます。
そのような日本一の山であるからこそ、登頂したときの喜びは何ものにも代えがたく、達成感とより一層の自信につながる忘れられない経験となることでしょう。

登山学習

専門知識をもったプロフェッショナルな登山家と登ることで安全に安心して山登りを楽しめることはもちろんのこと、単独登頂では知り得なかった山の魅力や楽しみ方を再発見することができます。
山の頂上を目指すことは、困難なことや課題に立ち向かい、諦めずに粘り強く頑張るガッツやチャレンジ精神を育み、心と体が鍛えられ、STEAM教育にとっても、良い体験となります。頂上にたどり着いた時の達成感は一人一人のこころのなかに「成し遂げた！」という自信と喜びや感動を与える良い経験となります。

近藤謙司 Kondo Kenji

1962年東京生まれ。
1985年日本チョモランマ冬季北壁登山隊に参加し冬季における世界最高到達点を記録。
欧州アルプスにて山岳ガイドの社会的地位に魅せられ、日本でのガイドの社会的地位向上を夢見て山岳ガイドの世界へ。
28歳に国際山岳ガイド認定。
エベレスト7回登頂を含むヒマラヤ8000ｍに20回以上登山、100人以上の方を山頂へ導く。
モンブラン・マッターホルン・アイガーは合わせて150回以上の登山をしている。
1998年に冒険と山を案内する旅行会社（株）アドベンチャーガイズを設立。
山岳ガイドの仕事をベースに講演･テレビやラジオのコメンテーター・番組コーディネーター･執筆･教育活動、野外イベントの企画・運営・登山用品も開発なども手がけている。
（公社）日本山岳ガイド協会理事
（財）全国山の日協議会運営委員＆山の日アンバサダー
（株）ダイナウォール［クライミングパーク・ストーンマジック］代表取締役

富士山五合目にある神社。937（承平7）年に、山岳信仰の聖地である小御岳山の山頂（富士山五合目）に鎮座、創建されました。
小御岳は富士山より古い山で、小御岳と古富士が土台となって噴火を繰り返し、いまの富士山の姿に。
毎年7月1日には開山祭が行われます。
五合目周辺は「天狗の庭」と呼ばれ、天狗が支配していたという言い伝えがあり、小御嶽太郎坊正真という天狗様が道開きの神様として神社に祀られています。
神社には天狗様にちなんだ宝物が多く、中庭の大斧はなんと重さ百貫（375kg）もあります。
（出展：公益社団法人やまなし観光推進機構　https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p_9503.html）

対象：小学校低学年以上
住所：富士吉田市上吉田小御岳下5617吉田口登山道
富士スバルライン吉田口五合目

富士山中腹の標高2,300m ~ 2,800mを通って一周する約25kmの小径。
富士講の信者が巡拝し、富士山に3回以上登頂経験のある者にのみ許された最上級の修練の道だと伝えられています。
昔は一周できましたが、危険を伴う箇所が閉鎖され、現在は富士スバルライン五合目から大沢崩れまでの4分の1程度の遊歩道です。
高山植物などを見ることができ、本栖湖、八ヶ岳、鳳凰三山、白根三山や南アルプス山脈などが望めます。
※このエリアは自然公園の特別保護地区で、植物の採取は禁止されています。